オゾン除菌・脱臭にはどんな効果がある?どんな施設にオススメ?

最近、空気中に含まれる気体の1つである「オゾン」を用いた除菌・脱臭が注目を集めています。
オゾンは高い酸化力を持ち、接触した菌やウイルスの細胞膜を破壊し、その除菌力は塩素の7倍とも言われています。
これまで室内の除菌・脱臭を行う際には薬剤などを使用する必要がありました。
施設によっては薬剤の使用が難しかったり、手間とコストがかかったりと、大きな負担となっていた場合もあるでしょう。
しかし、オゾンでの除菌・脱臭の場合、原料は空気中の酸素だけなので、特別な薬剤などは必要なく、長期的に見ても低コストだという点も魅力であります。
そこで今回は、オゾンによる除菌・脱臭にはどんな効果があるか、オゾン発生器はどんな施設にオススメなのかについてご紹介します。
1.オゾンとは
オゾンは大気中に存在し、大気を自浄する働き(除菌・脱臭)をしています。
日差しの強い海岸などでは0.03~0.06ppm、森林では0.05~0.08ppm、市街地では0.01~0.03ppmの濃度が観測されています。
オゾンは基本的に目で確認できませんが、ニオイとして確認することができます。
2.オゾン除菌・脱臭の仕組み
オゾンの除菌力は塩素の7倍!
オゾンは、フッ素に次ぐ高い酸化力を持ちます。
接触した菌やウイルスの細胞膜を破壊し、核そのものを分解するので耐性菌が発生しません。その除菌力は塩素の7倍とも言われています。
オゾンはニオイの元から分解する
オゾンは、ウイルスや臭気の元となる対象に触れると反応し、再び酸素に戻ります。
芳香剤のように悪臭を一時的に閉じ込めるのではなく、悪臭分子を酸化分解するので、ニオイが戻ることはありません。
オゾンは、酸素(O²)と酸素原子(O)によって構成されています。
オゾン分子(O³)は、非常に不安定で反応性の高い物質です。時間とともに安定した酸素(O²)に戻ろうとする性質をもっています。
二次公害に繋がる有害な物質を出す心配も一切ありません。
オゾンは、強力な除菌・脱臭力を持ちながら、使用後は酸素だけ残るので、限りなく環境に優しい物質といえるでしょう。
3.オゾン除菌・脱臭の効果とは
では、オゾンによる除菌・脱臭にはどんな効果があるのでしょうか。
除菌やウイルスの除去
オゾンは菌を除菌しウイルスを不活性化できるため、感染症のリスクを軽減することが期待できます。
脱臭効果
空気清浄機などと異なり、オゾンには菌やニオイ成分を分解して空気を浄化する作用があります。カビ、タバコ、アンモニア臭などを分解し、ニオイのもとから除去します。
害虫対策
ゴキブリやダニの繁殖活動に欠かせないフェロモンや糞尿をオゾンの強力な酸化作用で分解し、害虫にとって住みにくい(繁殖しづらい)環境をつくります。
ただし、オゾンで殺虫まではできません。完全に害虫を除去したい場合は他の方法との併用が望ましいです。
鮮度保持
野菜や果物に付着している微生物などの発生を最小化し、エチレンガスを分解することにより鮮度を保ちます。
防カビ効果
発生してしまったカビを除去することはできませんが、カビが出す胞子を分解することが可能です。オゾンを発生させることで、カビの繁殖を予防する効果が期待できます。
花粉の不活性化
オゾンの酸化作用によって、花粉の膜壁を破壊し不活性化させることができます。
4.オゾン発生器と空気清浄機の違い
オゾン発生器と空気清浄機による除菌・脱臭は根本的に作用が異なる
オゾン発生器による除菌・脱臭は、菌やニオイ成分を分解して空気を浄化します。
空気中に飛んでいる菌やウイルス、ニオイ成分の分解のだけではなく、よく触るドアノブやテーブル・イスなどに付着している菌やウイルスなども徹底的に分解します。
空気清浄機は、空気中の微粒子などの異物をフィルターによって除去することが主な作用です。そのため、近くを浮遊しているものにしか効果はありません。
また、フィルターを使って異物を吸着するため、フィルター交換が必要な機器がほとんどです。
5.オゾン除菌・脱臭がオススメな施設
オゾンは高い除菌力と脱臭力を持っています。
衛生管理(除菌・ニオイ・害虫)に頭を悩ましている施設や店舗様、ペットやタバコの臭いが気になる方まで、幅広い分野でオゾンは活躍します。
- 病院
- 福祉施設
- 治療院
- エステサロン
- ホテル
- オフィス
- 飲食店
- 保育園・幼稚園
- ペットを飼っているご家庭
その他、除菌・ニオイ・害虫に悩まされている方にもオゾンの除菌・脱臭はオススメです!
6.オゾンはコロナウイスにも効果がある
オゾンはコロナウイス感染予防にも効果がある研究結果が発表!
2020年5月には、オゾンが新型コロナウイルスの感染予防に役立つとの研究発表が奈良県立医科大学より発表されました。
■奈良県立医科大学プレスリリース
また、2020年8月には、人体に安全な濃度のオゾン「低濃度オゾンガス」には新型コロナウイルスの感染力を抑える効果があったとする実験結果が藤田医科大学より発表されました。
■藤田医科大学プレスリリース
8.オゾン除菌・脱臭の注意点
オゾンを使用するにあたり注意点も併せて知っておくことで、より賢く活用することができます。
高濃度オゾンによる影響
高濃度のオゾンには、人体に有害な影響を与え、ゴムやプラスチックなど腐食する特徴があります。
※日本産業衛生学会 許容濃度委員会は、0.1ppmを労働環境における許容濃度(8時間の平均値)としています。
オゾン臭が発生する
オゾンが発生する際には、特有のニオイが発生します。空気中のオゾン濃度が高くなるとニオイが強くなり、気分が悪くなる方が出てくるかもしれません。
そのような場合は、こまめな換気を行い、ニオイが残らないように注意しましょう。
8.まとめ
これまで室内の除菌・脱臭を行う際には薬剤などを使用する必要がありました。
施設によっては薬剤の使用が難しかったり、コストがかかったりと、大きなハードルがあるケースもあります。しかし、オゾンで除菌・脱臭を行う際に残存する物質は酸素のみです。
医療施設や福祉施設はもちろん、エステや美容院、飲食店など、幅広い場所でオゾンによる除菌・脱臭はおすすめできます。
空気中の物質による化学変化だけで菌やニオイの元となる成分を除去するオゾン除菌・脱臭器「FreshPro」の導入をこの機会にぜひご検討ください!

